Riot Gamesが新ルールを発表

2025年6月、Riot Gamesは「VALORANT Champions Tour(VCT)」に参加する一部のプロチームに対し、スポーツベッティング関連企業とのスポンサー契約を認めると発表しました。対象はアメリカ・ヨーロッパ・中東・アフリカのTier1チームで、これまで禁止されていた「賭博スポンサー」が初めて正式に認められました。
Riotはこの方針について「すでに存在している賭博市場を公式に管理し、チームの収益を支えるため」と説明しています。
どんな規制があるのか?
解禁とはいえ、自由に広告を出せるわけではありません。Riotは以下のルールを定めています。
・公式配信や公式SNSで賭博広告は禁止
・ユニフォームや公式グッズへのロゴ掲載も禁止
・各チームは「公正性を守るプログラム」を導入する義務がある
・賭博スポンサーはRiotの審査を受ける必要がある
つまり、スポンサー収入は許可しつつも、ファンや未成年プレイヤーに直接的に広告が届かないよう配慮されています。
コミュニティの反応
Redditを中心とした海外コミュニティでは、批判の声が多く見られます。
「若い人がギャンブルに触れるきっかけになる」
「試合の公平さが疑われるようになる」
「短期的なお金のために競技の価値を下げるのでは」
といった意見があり、賛否が大きく分かれています。
競技シーンへの影響
プラス面としては、プロチームの資金不足が改善され、選手の環境や待遇が良くなる可能性があります。大口スポンサーである賭博業界の資金が入ることで、チーム運営が安定することは大きなメリットです。
ただし、マイナス面も無視できません。
・賭博業界との結びつきでイメージが悪くなる
・八百長や不正が生まれるリスク
・若年層にギャンブル依存の危険が広がる
このあたりは今後も大きな議論になっていくでしょう。
日本で導入される可能性は?
現状、日本での導入はほぼ不可能と考えられています。
日本では法律上、賭博やその広告は厳しく制限されている
eスポーツ大会に賭博スポンサーをつけるのは違法にあたる可能性が高い
Riotも「地域の法律に従う」としているため、日本での解禁は現実的ではない
そのため、日本の競技シーンに直接の影響が出ることは当面ないでしょう。
まとめ
Riot Gamesは一部地域で賭博スポンサーを解禁
チーム収益の改善が期待される一方、ファンからは強い反発
日本での導入は法的に困難で、当面は海外の話題にとどまる
今回の決定は、eスポーツの収益性と競技の公平性をどう両立させるかという課題を浮き彫りにしています。
引用元
Polygon – Valorant, League fans lash out against Riot’s new gambling rules
Reddit /r/Valorant 他
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